iPhone(iOS)でOpenVPN接続が解除される理由と対策方法

iPhone(iOS)でOpenVPNを利用しているけど、気が付かないうちにVPN接続が解除されていたなんて経験をお持ちの方はいませんか？

この記事では、OpenVPN接続が解除されてしまう原因と、対策方法について説明します。

本記事の内容

対策方法はやや複雑になりますが、紹介する手順通り進めていけば、誰でもできるように丁寧に説明します。一度設定してしまえば、VPN接続されているかを気にせず利用できますので、設定することをオススメします。

VPN接続が解除されてしまう原因

まず始めに、iPhone(iOS)でVPN接続が解除されてしまう原因について説明します。

iPhone(iOS)でOpenVPN接続を利用する際には、こちらの記事で紹介したOpenVPN Connectに設定ファイル(.ovpn)をインポートする方法が一般的です。

もちろん、こちらの方法でもOpenVPN接続することは可能ですが、VPN接続のON/OFFはOpenVPN Connectから手動で行う必要があります。

つまり、何かしらの原因で一度VPN接続が切断されると、再接続は手動で行う必要があります。

切断される原因としては、OpenVPN Connectアプリの仕様が関係します。

OpenVPN ConnectではVPN接続されている際に、ネットワークが一時的に不安定になったり、接続先のネットワークが切り替わると、VPN接続のリトライが行われます。

リトライには接続タイムアウトが設定されており、接続タイムアウト時間内にリトライに成功すれば、VPN接続を継続することができます。

しかし、接続タイムアウト時間を超過した場合には、VPN接続が切断されるため、再接続には手動操作が必要になります。

これが、OpenVPN接続が気が付かないうちに切断される原因です。

オンデマンドVPN接続とは、iPhone(iOS)のVPN接続方法のひとつで、状況に応じて自動的にVPN接続を確立することができる、非常に便利な方法です。

状況に応じてというのを具体的に説明すると、以下のような条件を設定することで、自動的にVPN接続が可能になります。

このオンデマンドVPN接続設定を行うことで、気が付かないうちにVPN接続が解除されていたといった状況を防ぐことが可能になります。

過去の記事で紹介した、一般的なOpenVPN Connectに設定ファイル(.ovpn)をインポートする方法では、上記のようにオンデマンド接続のメニューが表示されず、オンデマンド接続を使用することができません。

これは、OpenVPN Connectアプリの仕様によるもので、オンデマンド接続の設定を有効化することはできません。

Apple構成プロファイル(.mobileconfig)は、Apple社のモバイル端（iPhone、iPad等）向けの設定ファイルです。

このファイルには、ネットワーク設定やメール設定等のiPhoneの設定情報を含み、格安simのプロファイル配布等に使用されています。

このApple構成プロファイル(.mobileconfig)を使ってVPN設定をiPhoneにおこなうことで、OpenVPNのオンデマンドVPN接続を実現します。

Apple構成プロファイル(.mobileconfig)を入手するには、以下2つの方法があります。

パブリックのVPNサービスを利用されている場合には、サービス事業者からApple構成プロファイル(.mobileconfig)が提供されている可能性があります。

しかし、私の場合は、こちらの記事で紹介した通り、ASUSルーターをOpenVPNサーバーとして使っていますので、サービス事業者から提供されることはありません。

そのため、Apple構成プロファイル(.mobileconfig)を自分で作ることにしました。

Apple構成プロファイル(.mobileconfig)の作成にあたっては、OpenVPN公式サイトのFAQに記載がありますが、正直言ってこちらの記事だけでは難しいと思います。

私自身、Apple構成プロファイル(.mobileconfig)の作成には非常に苦労し、多くの時間を掛けました。

そこで、別記事にApple構成プロファイル(.mobileconfig)の作成手順を詳しくまとめました。

こちらの記事を参考に実施することで、だれでもApple構成プロファイル(.mobileconfig)の作成ができるような内容にしていますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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